スペック表の「最大26,000DPI」「8,000Hz対応」という数字を見ると、高いマウスを買わないと不利になる気がしてきます。
でも実際はDPI400〜800・ポーリングレート1000Hzで十分です。
私も5,000円前後のマウス(G304)を2年使っていますが、FPSで困ったことはありません。
初心者はDPI400〜800・1000Hzで十分
購入時に見る必要がないのは、スペック表の「最大DPI」と「8K対応」です。

最大DPIは、センサーが出せる上限の数字です。DPIを上げるほど手のわずかな震えまで拾って狙いがぶれやすくなるので、その数字をそのまま使う人はまずいません。
DPIは400〜800、ポーリングレートは1000Hzあれば十分で、数字の大きいマウスが強いという話ではありません。
えっ、プロでも800まう!?26,000DPIのマウス、意味ないじゃん
ヒバ最大DPIや8Kの表記は、いったん忘れて大丈夫です。
初心者のおすすめはDPI400〜800×ポーリングレート1000Hz。高価なマウスでなくても、この設定は作れます。
DPIとは?「高いほど良い」は誤解
DPI=マウスを1インチ動かしたときのカーソル移動量
DPIは、マウスを1インチ(2.54cm)動かしたときにカーソルが何ドット動くかを表す数字で、DPI800なら2.54cm動かして800ドット動きます。数字が大きいほど、少しの動きでカーソルが大きく動きます。
| 用途 | DPIの目安 |
|---|---|
| 事務作業・普段使い | 800前後 |
| FPS | 400〜800 |
| ゲーム全般 | 400〜1600 |
| 高解像度・マルチモニター作業 | 1200〜1600 |
最大DPIの数字は「上限」でしかない
「最大12,000DPI」はセンサーが出せる上限で、普段使う値ではありません。
- 1600を超えると、手のわずかな震えで照準が大きくぶれる
- 感度の細かい調整がしにくくなる
- 初心者ほどデメリットのほうが目立つ
プロが400〜800に下げる理由
腕全体で大きく動かすほうが、狙いの微調整がしやすく、緊張した場面でもエイムが安定しやすいからです。
400と800に集中しているのは昔からの慣習や設定しやすさの影響もあり、この2つの値でないと勝てないということではありません。
DPI 800と1600の違いは?
- 1600は、同じだけマウスを動かしたときにカーソルが800の2倍進む設定で、センサーの性能や精度が上がるわけではない
- DPIを1600にしてゲーム内感度を半分にすれば、振り向きの速さは800のときとまったく同じになる
- 差が出るのはデスクトップでのカーソルの速さで、高解像度のモニターや2画面で作業するなら1600のほうが楽、FPS中心なら800で十分
ゲーム内の操作感はDPI単体ではなく「DPI×ゲーム内感度」で決まります。800から1600に変えるときは、ゲーム内感度を半分にするのを忘れないでください。
私のG304は、G HUBでDPIボタンに400/800/1600/3200の4段階を登録していて、普段は800が一番使いやすいと感じています。
数字で見ると、違いがつかみやすくなります。
Windowsのポインターの速度が標準(真ん中)で「ポインターの精度を高める」がオフなら、DPI800はマウスを1インチ(約2.5cm)動かすとカーソルが800ピクセル進む設定です。
横1920ピクセルのフルHD画面を端から端まで動かすのに必要な距離は、次のとおりです。
- DPI800:約6cm
- DPI1600:約3cm(800の半分の動きで届く)
eDPIとは?DPIとゲーム内感度、いじるのはどっち?
振り向きの速さは「DPI×ゲーム内感度」で決まる
実際の振り向き速度はDPIとゲーム内感度の掛け算で決まり、これがeDPIです。
| DPI | ゲーム内感度 | eDPI |
|---|---|---|
| 800 | 0.35 | 280 |
| 400 | 0.70 | 280 |
上の2つは振り向き速度がまったく同じで、DPIだけ比べても意味がないのはこのためです。
eDPIは同じゲームの中で比べるための数字なので、感度の仕組みが違う別タイトルとは直接比べられません。
VALORANTなら「800×0.35(eDPI280)」から
VALORANTなら、最初の1週間はDPI800×感度0.35(eDPI280)から始めて、速すぎる・遅すぎると感じたら感度だけを少しずつ動かしましょう。
- DPIは400か800に固定する
- 調整はゲーム内感度だけで行う
- 他のタイトルに移るときは、感度変換ツール(Sensitivity Converter)で換算する
ポーリングレートとは?1000Hzと8000Hzの差

1秒間にPCへ位置を送る回数
ポーリングレートは、マウスが1秒間に何回位置情報をPCへ送るかの数字で、1000Hzなら1ミリ秒に1回です。
- 一般的なゲーミングマウス:125/250/500/1000Hz
- Razer Viper V3 Proなどのハイエンド:4000Hz・8000Hz対応が増えている(2026年7月時点)
1000Hzと8000Hzの違いは、ほぼ体感できない
1000Hzは1ミリ秒に1回位置を送る速さで、今も多くのゲーミングマウスの標準です。差が出やすいのは240Hz級のモニターを使う環境で、60〜144Hzのモニターではさらに分かりにくくなります。
でも8000Hzのほうが、数字的に強そうじゃない?
ヒバ数字は強そうですが、CPUの負荷と電池の減りが増えます。まずは1000Hzで十分です。
高ポーリングにはデメリットもある
| 項目 | 1000Hz | 4000〜8000Hz |
|---|---|---|
| 体感差 | 基準 | 小さい |
| CPU負荷 | 低い | 高い(旧型PCではfps低下の報告も) |
| 電池持ち(無線マウス) | 長い | 短くなる(送信回数が増えるぶん電池を使う) |
8000Hzで常用するならCore i7/Ryzen 7クラス以上のCPUをすすめる解説も複数あるので、マウスより先にPC側の余裕を確認したほうが確実です。
PC本体の選び方はこちらの記事でまとめています。

ポーリングレートは今も1000Hzが標準で、4000Hz以上は初心者が優先する項目ではありません。
G304をG HUBで設定する手順は、こちらで画面つきで紹介しています。

DPI・ポーリングレートの変え方
専用ソフトで設定する
設定は、メーカーの専用ソフト(LogicoolならG HUB、RazerならRazer Synapse)で行います。

メーカー公式サイトからインストールします。
ソフトの画面にマウスが表示されればOKです。
「感度」「DPI」の項目で設定します。
「レポートレート」と書かれていることもあります。
本体のDPIボタンとWindows設定の落とし穴
- DPI切り替えの段階を「400と800だけ」に絞る(試合中の誤操作で感度が変わるのを防ぐ)
- Windowsの「ポインターの速度」は既定値(11段階中6)のまま触らない
- 「ポインターの精度を高める」(マウス加速)はオフにする
- 決めた設定は2〜4週間変えずに体に覚えさせる
G304を2年使っても困らなかった
99g・1000HzのG304で、VALORANTもApexも問題なし
私はLogicool G304を2年以上、VALORANTとApexで使っています。
| 項目 | G304 |
|---|---|
| 重さ | 99g(電池込み) |
| DPI | 200〜12,000 |
| ポーリングレート | 1000Hz |
| 電池持ち | 最長約250時間(公称・単三1本) |
| 実売価格 | 約5,000円前後(2026年10月時点) |
サイズは中〜やや小ぶりで、かぶせ持ちでもつかみ持ちでも扱いやすい形で、2年間で最大DPIを使ったことは一度もありません。
仕事用にも兼用していて、レシーバーをType-C変換アダプターに挿せばMacBookでも使えています。
ヒバ「安いマウスだから勝てない」は考えすぎです。先に設定を整えたほうが、違いを感じやすいですよ。
乾電池式で充電の手間がないので、初めての無線マウスにも向いています。
G304を2年以上使った感想は、こちらのレビューにまとめています。

8Kポーリング・超軽量マウスが向いている人
G304は最軽量クラスではなく、2026年の流行は40〜50g台の超軽量ワイヤレスと8Kポーリングです。
軽い後継モデルのG304 X SUPERLIGHTと旧G304の違いは、こちらで比べています。

- Apexで視点操作やキャラコン(移動テクニック)を突き詰めたい
- とにかく軽いマウスがほしい
- 240Hz級のモニターと、余裕のあるPCがすでにある
ここに当てはまるなら上位機を選ぶ価値があり、たとえばRazer Viper V3 Proなら、下のボックスから価格やレビューを比べられます。
52gの軽量マウスに8Kのドングルが付いた、Xlite V4 Miniの使い心地はこちらで紹介しています。

VALORANTの感度と一緒に画質も整えるなら、こちらの設定もあわせてどうぞ。

よくある質問
まとめ
- DPIはカーソルの移動量。「高いほど良い」は誤解
- 初心者はDPI400〜800×1000Hz、VALORANTならeDPI280前後から
- 8Kポーリングは体感しにくく、CPU負荷と電池消費が増える
- スペック表で見るべきは、最大DPIより重さ・持ちやすさ・価格
まずは今日、手元のマウスをDPI800×1000Hzにしてみてください。それで物足りなくなったら、上位機を考えれば十分です。
マウス以外も含めた予算感はゲーミングPCの価格目安(20万円台の構成例)で紹介しています。






